小説置き場

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1970年 闇魔館前

 

「・・・ここが闇魔館、か」

ぼろきれを来た薄汚れた少女が、暗く黒い館を見てそう呟く

その左手には、一振りの「刀」が握られていた

「・・・?おい!そこの!止まれ!」

少女が館へ歩みを進めると、門の前に立っていた門番が呼びかけ

「ここは闇魔館、関係者以外は立ち入り禁止―」

少女の邪魔をしたのが運の尽き

話を終える前に、門番の首が地面へと落ちた

「もっと、強い人を・・・!」

門を開き、目前へと迫った闇魔館をみて

まるで獲物を見つけたライオンのように闇魔館へと入っていった

 

 

 

闇魔館 かんなの部屋

「も、申し上げます!!ただいま、何者かが闇魔館に侵入し兵たちを殺しまわっております!!」

乱暴にドアを開け、息を切らせながら側近が報告をする

しかし、この異常事態に女王、かんなは慌てる様子も無く

「・・・面白い、あいつらを呼んできなさい」

邪悪な笑みを浮かべ、「あいつら」を呼ぶように側近へ命令した

「さぁ、楽しませて頂戴、『訪問者』―」